メーカーによって違う液晶モニタの特徴

「中古で液晶モニタを購入するときは、どのメーカーを選べばいい?」「メーカーによって違いや特徴があるの?」そんな疑問をお持ちの方へ、メーカー別の特徴を簡単に比較してみました。

ナナオ(EIZO)

ナナオ(EIZO)の液晶モニタ

ナナオの液晶モニタが優れているのは、『色を正確に表現できる』という点。

色の正確さとは、人間の目で見た実際の風景と、カメラで撮影した風景の写真を液晶モニタを通して見たとき、どれだけ同じ色で再現できるか?ということ。

本来、液晶モニタで表現できる色は限られていますから、どうしても人間の目で見る画質とは違って見えます。

しかし、ナナオの液晶モニタは、この表現できる色の範囲が広いので、他の液晶モニタよりも肉眼に近い画像を表現できるんです。

例えば、二台並んだパソコンに同じ画像を表示させたとき、それぞれ色合いや明るさが違って見えることがあります。

これも、どちらかが(もしくはどちらも)正しい色を表現できていないからです。

ところが、この色の正確さというのは、インターネットで動画を見たり、ホームページを見る程度の使い道には、必要ありません。

主にチラシやポスター制作を仕事にしているDTPデザイナーが利用するもので、印刷したときの色をあらかじめ液晶モニタ上で正確に把握する目的で利用されています。

それに、品質が良い分、定価も高く、中古品でもなかなかの値段です。

古いモデルであれば安く購入できますが、それなら、他の最新モデルの新品を買った方がスペックが良い場合が多いです。

三菱

三菱の液晶モニタ

値段の割に品質が良く、日本メーカーということもあり、非常に人気がありました。

ところが、2013年に三菱は液晶モニタ事業から撤退。

よって、現在、新規生産は行われていませんが、今でもオークションなどの中古市場では根強い人気があり、盛んに取引が行われています。

特に画質のキレイさに定評があり、動画やゲームをメイン用途とする人に好まれています。

BenQ(ベンキュー)

BenQの液晶モニタ

液晶モニタの中では、今、一番人気のメーカー。

人気の理由は、値段の安さ。

各メーカーから同じようなスペックの液晶モニタを一つ選んで、価格を比較してみると、最安値は必ずと言っていいほどベンキューの液晶モニタになります。

台湾メーカーということもあり、昔は「故障しやすい」というイメージがありましたが、今では驚くほど高品質で、コストパフォーマンスが非常に高い。

その為、中古品でも人気は高く、それほど値段が下さがりません。

しかし、流通数も多いので、オークションなどで格安で入手できるチャンスはあります。

格安ゲーミングモニタ用として、三菱の液晶モニタと並んで比較されることが多かったが、三菱が事業撤退した現在、一人勝ちなイメージがあります。

DELL(デル)

DELLの液晶モニタ

法人のシェア率が高いDELL。

液晶モニタの品質は可もなく不可もなくという感じですが、会社で使い慣れている人も多い為か、メーカーへの信頼性が高いようで、そこそこ人気があります。

筐体のデザインがビジネスっぽいので、好き嫌いは分かれますが、中古品の流通数が非常に多いので、状態が良いものを選びやすいです。

HP(ヒューレットパッカード)

HPの液晶モニタ

DELLと肩を並べて法人のシェア率が高いHP。

品質に関しても、可もなく不可もなくで大差ない印象です。

しかし、人気はDELLの方があるようで、DELLと比べると、中古品の流通数は少ないですが、その分、タイミング次第では、DELLより安い値段で高スペックのものが入手できるチャンスはあります。

個人的には、デザイン面でスタイリッシュなHPの方が好きです。

NEC

NECの液晶モニタ

NECの液晶モニタは、現在、ビジネス向け(特に医療用)に利用されていることが多いです。

個人向けの液晶モニタもラインナップにはあるものの、これといった特徴があるわけでもなく、正直、人気はありません。

その為、現在主流のワイドモニタの中古流通数も少ないです。

しかし、昔のスクエア型の液晶モニタは、たくさん出品されており、「とにかく映ればいいや」という液晶モニタを探している場合には、格安で入手可能です。

IIYAMA

IIYAMAの液晶モニタ

日本国内生産を売りにしているマウスコンピューターが立ち上げた液晶モニタのブランドが、このIIYAMA。

品質は普通、デザインも普通、価格も普通、まさに『THE・無難』な液晶モニタです。

家電量販店によく置いてあり、入手しやすい為か、中古品の流通数は、そこそこあります。

海外メーカーの製品は購入したくない!そんな人にオススメです。

IO-DATA

IO-DATAの液晶モニタ

パソコンの周辺機器を販売するメーカーとしての知名度は高いですが、液晶モニタの人気はまずまず…といったところ。

しかし、2013年に液晶モニタ事業を撤退した三菱の技術を引き継いでおり、画質の良さは申し分ありません。

家電量販店によく置いてあり、入手もしやすいし、もっと人気があっていいと思うのですが。

中古品は三菱の技術を引き継ぐ前の古いモデルの流通が多く、性能は高くないが、比較的安く購入できます。

LG

LGの液晶モニタ

21:9の超ワイドモニタや4Kの超高画質モニタなど、新し技術を取り入れたラインナップの多いメーカー。

しかも、高性能の割りに値段も安いこともあり、新しいもの好きなユーザーからの支持がめっぽう強いです。

ただ、韓国メーカーということもあり、好き嫌いの分かれるメーカーでもあります。

中古品においては、元々の定価が安いこともあり、高性能の液晶モニタが驚くほど安値で売られていることもあって、意外と狙い目だったりもします。

PHILIPS(フィリップス)

フィリップスの液晶モニタ

髭剃りなどの家電メーカーでお馴染みの『フィリップス』

はじめてフィリップスの液晶モニタが発売されたのは2013年。

今までにないベゼル(枠)の薄いスタイリッシュなデザインと、IPSパネルではありえない値段設定に、当時、多くの人を魅了しました。

最近でも「大型の4Kディスプレイが安い!」と人気です。

液晶モニタ事業が始まってからまだ間もない為、中古品の流通数は少なく、中古で買うにはまだ値段が高い印象です。

まとめ

これで、どのメーカーがアリか?ナシか?ぐらいは絞れたと思います。

次は、目的に合ったスペックを検討しましょう。

買うものが決まっている場合は、予算に合わせて購入先を選びましょう。

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